安心のための脳内物質とライフスタイル

安心を脳が感じるためには、セロトニンという神経伝達物質が重要な役割を果たしています。

細かい説明は省きますが、このセロトニンは脳内で不安感を抑える働きがあり、人をポジティブな気持ちにしてくれる物質です。

セロトニンが増えると姿勢がよくなる、とか不足すると顔つきが悪くなる、とかそんなところにまで影響するほどです。

 

脳内ではセロトニントランスポーターというたんぱく質セロトニン受容体にセロトニンを運び、取り込まれます。

セロトニントランスポーターには長いタイプと短いタイプの遺伝子があり、ざっくりいうと長いほどセロトニンがよく働くそうです。

しかし日本人の3分の2は、このセロトニントランスポーターが短いタイプの遺伝子を持っているそう。

つまりもともとあんまり日本人はポジティブではなく、不安が強い、よく言えば慎重派ということになります。

 

一方、セロトニンが不足するとDLPFC(背外側前頭前皮質)という脳の部位が活性化するそうです。

この部位が活性化すると物事の損得を瞬時に計算し、合理的な行動をとるようになります。

つまり、DLPFCが発達するほど知能指数が高い人になる。

 

日本人は慎重で知能高いけれども不安傾向が強い人種ということになりますね。

 

あ、ちなみにDLPFCが発達するのは30代前半くらいまでらしいです。

若い間に苦労して、晩年にブレーク!いいですね。

 

さて、このブログのテーマは安心するにはどうするか、です。

 

じゃあセロトニンが不足しているなら補充しましょう!と考えますよね。

セロトニンアミノ酸の一つであるトリプトファンからつくられます。

トリプトファンを多く含む食品は赤見の魚(マグロ・かつお)納豆・味噌、バナナ、などが代表的です。

健康には偏りなく色々なものをとりいれることが必要なので、これが全てではありませんが、プラセボ的に朝バナナを食べることなどは働くかもしれません。

 

それから、早寝早起きと太陽の光を浴びることが重要だと言われています。

 

要は規則正しい生活をして、バランスの良い食事をとるってことですよね・・・。

 

もう少し実践的に考えてみましょう。

 

睡眠不足の時って、物事を悪い方に悪い方に考えませんか?

私はそうです。

それで不安感から行動をして、寝る時間も惜しんで活動し、疲れてしまう。そして眠って体力を回復した方がいいのに時間がもったいないといってまた更に頑張ってしまって・・・

どんどん悪循環に陥る。

 

まず、だから、寝ましょ!

早く寝る。

そして、朝日を浴びる時間に起きる。だらだら寝ない。

おうちに引きこもらないで外を散歩する!

 

起きたら、バナナか納豆・お味噌汁など簡単に食べられるものでいいから食べましょう。

はっきり言ってプラセボです。その時とったバナナも納豆も、セロトニンになるまでには数日かかりますから。

それでも信じて。「これを食べると脳が安心するのだ」と。

 

この二つでも大分安心感が不思議ともどってきます。

安心するとそれまで悩んでいたことが小さなことに思えたり、別の解決策が浮かんだりもします。

 

日本人はそもそも安心してません。

あなたの不安は多分遺伝子がそうしているだけで、アメリカ人に聞いたら 「Ha-N?」って言われる程度のことですよ!きっと。